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臨床心理学の基礎を築いたアドラー [アドラー心理学の基本前提]

第2の勢力は「行動主義」。これは現代の行動分析学や行動療法に展開していきます。一方期待や信念と

いった媒介変数の考え方を取り入れることで認知心理学への道筋をつけ、現代の認知療法にもつながって

います。


第3の星陵区は「人間性心理学」。自己実現を目指す人間の性質を明らかにしようとし、

後に「ポジティブ心理学へと引き継がれていました。

アドラーは心理学史の中では、心理療法や臨床心理が基礎を築き、人間性心理学の源流となりました。

しかし、彼の先進的な考え方はそれに留まらず、様々な人々に影響を与えました。
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アドラー心理学はさまざまな人に影響を与えてきた [アドラー心理学の基本前提]

「心理学」は”psycholyo(サイコロジー)”の翻訳で、ギリシア語で「魂」を意味する
”psyche(プシュケー)”から来ています。
その源流は、古代ギリシヤの哲学者アリストテレスの著作『魂について』まで遡ると言われています。

科学としての近代心理学が成立するのは、19世紀の後半。

ドイツではヴェルヘルム・ヴント、アメリカではウィリアム・ジェームズを中心にその対象や方法論広

げながら発展しています。


そうした中で、3つの批判的な勢力が現れます。第1の勢力は、ジークムント・フロイトが打ち立てた

「精神分析」の流れ。フロイトは「無意識」や「リビドー(性的エネルギー)」といった概念によって

人間行動を説明しようとしました。この時フロイトと研究的交流があったのが、カール・ユングとアル

フレッド・アドラーです。しかし、ユングはその後フロイトから独立し、また、アドラーは当初からフ

ロイトの考え方とは違うものでした。
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人間の行動を因果律で考えることをやめる [アドラー心理学の基本前提]

近代の技術や産業もこうした自然科学の因果律を土台に成立しているせいで、

私たちは人間に関することも因果律で考えてしまいがちです。

「なぜあの人は怒りっぽいのか」と考える時、「もともと怒りっぽい性格だから」とか

「夫婦の関係がうまく言っていないから」のように原因を考えるわけです。


一方、アドラー心理学は「目的論」で考えます。怒っている人は、

その人独自の目的を達成するために「怒る」行動をとっているのだと見るのです。

これは自然科学とは、真っ向から対立する見方です。

つまり、アドラーは人間のしこうや行動に関する新しい理論体系、

いわば「人が生きることに関する科学」を提案したのです。

それは、学校では教えられていない「人間の科学」なのです。
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アドラー心理学の全体像 [アドラー心理学の基本前提]

 1870年にオーストリアで生まれたアドラーは、同時代のフロイトとユングと共に

臨床心理学の基礎を築いたと評価されています。後半生はアメリカに渡って活躍し、

独自の心理学の体系を作り上げました。現代のアドラー心理学はその理論として

次の5つの前提を基本としています。


①目的論:人はまず目的を持ち、その方向に思考し、行動する(人間行動の理解)
②全体論:人の意識、無意識、思考、行動は行動は個人として一貫している(自分自身の理解)
③社会統合論:人は社会に埋め込まれている社会的な存在である(他社との関係の理解)
④仮想論:人は自分、他社、周りの世界を自分が見たいように見ている(人間認知の理解)
⑤個人の主体性:人は自分の人生を自分で決めることができる(すべては私が決める)

この5つの基本前提は、私たちが学校で習ってきた自然科学の原理とは全く違うものです。



自然科学は、原因と結果に関する法則(因果律)によって成立しています。

例えば、持っている物を放せば、重力が原因として働くことで、

下に落ちるという結果(現象)が生じます。


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私の未来を変えるには・・・? [アドラー心理学の基本前提]

 人は都合のよいように世の中を見て
 "今の自分”への不満を何かのせいにしたがっている
 「仕方がない」と思いたいからだ
 ―アレフレッド・アドラー

 
 自分を好きになる。
 今の自分を100%認めることができれば
 どんなことがあったとしても
 後悔したり
 落ち込んだりすることはなくなるはずだから



「勇気があり、自身があり、リラックスしている人だけが、

 人生の有利な面からだけでなく、

 困難からも益を受けることができる。


 そのような人は、決して恐れたりしない。

 困難があることは知っているが、

 それを克服できることも知っており、


 ・・・準備ができているからである。」


 
 自分を自分で認めるには
 自分は本当は何を従っているのかに気づかないと

 人は誰しも無意識に何かを達成しようとして
 行動を選択する生き物だから



「「意識」と「無意識」という言葉を別の要素として

 使うことは正しくはない・・・。


 意識と無意識は同じ方向へと一緒に進んでいくのであり、

 しばしば信じられているように、矛盾するものではない。


・・・両者の一致した動きの目的を発見することだけが重要なのである。」


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